2007年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
キヤノンの大宣伝の前に、一時の勢いを失っていたセイコーエプソンのインクジェットプリンター事業が、インクジェット駆動用のピエゾ素子を完全自社開発し、性能を向上させて反転攻勢をかける。大きな粒子も小さな粒子も一つのノズルで打ち分けることができ、超微細な描画とベタ塗りを組み合わせて印字速度を速めた。シャープが亀山第2工場で量産する液晶パネルのカラーフィルター工程に大日本印刷が参入できたのはエプソンのインクジェットを採用したから。高速・高精細の描画でカラーフィルターを構成してゆく手法が評価された。しかも、これは今回エプソンが開発したものより一世代前の技術に基づくもの。新しいインクジェットを組み込めば、さらなる生産性向上とコスト削減が期待できる。キヤノンが手がけるバブルジェット方式のインクジェットは途中で加熱し、発生した泡の圧力でインクを飛ばす。 ………
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