2007年5月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
国際テロ組織アル・カイダの最高幹部オサマ・ビン・ラーディンは、9・11テロ事件以来、そのクビに2500万ドル(約30億円)の賞金がかけられながら、無人追跡機まで使った追っ手の網にもかからない。米国はすでに追跡捜査費用に2億ドルを投じている。そうしたなか、22年前からビン・ラーディンをマークし、しぶとい追跡調査をしてきた人物が英防諜機関MI5の長官に新たに就任した。ジョナサン・エバンズ氏だ。エバンズ長官はビン・ラーディンが寝起きに木製の「天然歯ブラシ」を使うことなど、内輪の人間しか知り得ない癖まで知っている。これ以外にも逮捕の重要なきっかけとなり得る「習慣」を、エバンズ長官は把握している。ビン・ラーディンが雪解けになると必ず、隠れ家の洞窟を移動することだ。そこで思いついたのが、気象観測衛星で得たデータを利用して、ビン・ラーディンの潜伏先として有力と見ら ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。