紙面改革もさっぱり弥縫策に走る朝日新聞

2007年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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「新聞を取り巻く状況は、まさに逆風といっていいでしょう。今世紀も新聞が生き延びるためには、この逆風に立ち向かう新モデルを開発する必要がある。そう私たちは考えました」朝日新聞が4月1日付から紙面を刷新。それに先立って東京本社編集局長の外岡秀俊氏が「読者の『共有資産』をめざします」と題した署名原稿を1面に掲載した。「逆風」とは何か。IT社会と少子高齢化、ゴシップにメディアが群がる「報道の娯楽化」の3点を外岡氏はあげる。長野総局の記者による偽情報事件などの責任を取って、前社長の箱島信一氏が退いてから2年近く。「ジャーナリスト宣言」のテレビCMに20億円以上を投入したのもつかの間、カメラマンによる地方紙の記事の盗作が発覚し、急遽2億円分のCMをとりやめた。外岡氏の意気込みも理解できる。「危機から反転し、読者の信頼を確かにする道のりの新たな一歩にしたい」とする ………

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