検察の無理が通った「ホリエ裁判」

懲役2年半の実刑判決は、想像し得る最も厳しい量刑。控訴審で逆転はあるか。

2007年5月号 DEEP

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昨年1月の東京地検特捜部による「ヒルズ襲撃」から1年2カ月。3月16日、東京地裁で懲役2年6カ月の実刑判決を受けたライブドアの堀江貴文前社長は、「実刑のショックからなかなか立ち直れない毎日」(周辺関係者)を送っているという。「事件は堀江主導」と喧伝した検察側の「最大協力者」として、法廷証言では堀江と激しく対立した宮内亮治元財務担当取締役も、蓋を開ければ1年8カ月の実刑。「罪を認めて反省すれば、執行猶予の可能性は十分ある」と踏んで、取り調べに全面的に協力してきただけに、「判決に激しく動揺し、裁判所への強い不満をぶちまけた」と伝えられた。宮内の場合、検察側の求刑は堀江に対する4年と比べ、2年6カ月と4割近くも低かった。求刑にこれほど差がついたのは、宮内の協力的な態度に検察が「配慮」したからに違いなかった。堀江も宮内も即日控訴して拘置所への収監を免れた。だ ………

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