2007年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
1989年9月から20年近く続く毎日新聞の長寿連載がある。タイトルは「近聞遠見」。筆者はテレビ「時事放談」の司会でもおなじみだった同紙特別顧問、岩見隆夫氏(71)。週に1度、政治家のエピソードを中心に世相を斬る人気コラムだ。それが、この3月で打ち切られるという風評が流れた。実際は「世界一周クルーズ」に出かけるため「3カ月休載」するだけなのだが、休載を機に岩見氏は毎日を離れ、フリーの政治ジャーナリストになった。勇退が数年前からの本人の意向だという。岩見氏はサンデー毎日連載の「サンデー時評」の筆者でもあり、文字通り同社の花形コラムニスト。「近聞遠見」は部数低迷に喘ぐ同紙にとっては数少ないキラーコンテンツともいえる。今すぐというわけではないが、いずれ衣鉢を継ぐコラムニストが不可欠だ。そこで北村正任社長を中心に緊急会議が招集され、「ポスト岩見」について協議 ………
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