世界株安「共振」一度で終わらない

上海発でウォール街が震えた。この「心房細動」の連鎖は、マネー肥大症が発する危険信号だ。

2007年4月号 BUSINESS

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エイプリルフールにはちょっと早かった。2月28日の朝、テレビニュースに、多くの人は呆気にとられただろう。上海株が前日に10年来の暴落を演じたのをきっかけに、ニューヨークなど欧米の株式市場が全面安になっていたからだ。春の椿事? が、東京市場へ打ち返した28日以降がきつく、3月上旬時点でもトンネルを抜け切れていない。上海株がなぜ急落したかは、それを予告した本誌前号の「中国金融株『ブル』の息切れ」を再読していただこう。今回の株連鎖安の根本にあるのは何か。まず下げのプロセスは、昨年4~6月の世界的な投資の戦線縮小とよく似ている。当時はインド株の急落が、新興成長市場の投資リスクを思い出させるウエークアップ・コール(目覚まし)だった。ポーランド国債の利回りが米国債を下回るなど、極端に縮小していた新興市場と先進国のスプレッド(利回り格差)が、この“目覚まし”で急 ………

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