2007年4月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
1971~93年にかけて財界人や警官、米軍人など34人を殺害したドイツ赤軍派(RAF)の元幹部2人の仮釈放の是非をめぐって、ドイツの政界やメディアが騒然としている。ひとりは「ドイツでもっとも危険な女」とされたブリギッテ・モーンハウプト(57)。77年のシュライヤー経営者連盟会長の誘拐・殺害をはじめ、ブーバック連邦検事総長、ポント・ドレスナー銀行頭取など9件の殺人事件に関与したとされる。ドイツには死刑がないため最高刑の終身刑が下ったが、最低禁固期限24年が満期となるため、裁判所は3月27日に5年の保護観察付きで仮釈放することを決定した。もうひとりはクリスティアン・クラール(54)。彼も終身刑で、26年の最低禁固期限を待たずに恩赦を申請していたが、州政府に却下された。今年1月に極左組織のシンポジウムに「資本主義の企てを殲滅しよう」と声明文を送り、意気軒高ぶりを示したか ………
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