イラク派遣のハリー王子アル・カイダの「標的」に

2007年4月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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英対外諜報機関MI6の暗号解析部門は、国際テロ組織アル・カイダの機密通信システムの暗号を破ることに成功し、陸軍士官としてイラク派遣が決まったハリー王子をテロの第一級標的にしている事実を掴んだ。ハリー王子はチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の次男(王位継承順位3位)で、06年にサンドハースト陸軍士官学校を卒業した22歳。デズ・ブラウン国防相がハリー王子の所属する近衛騎兵連隊「ブルーズ・アンド・ロイヤルズ」のイラク派遣を発表した2月22日の数時間前、王子はMI6のジョン・スカーレット長官から、イラクでどのような脅威が待ち構えているか詳しい説明を受けた。ある情報将校によると「王子は資料にぱらぱらと目を通してから、押しやった。頑固な若造だよ。自分や部下の面倒くらい見てみせると言い切った。厳しい訓練を受けてきたから、特別な護衛をする必要はない、ともね」。だが、MI ………

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