2007年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
4年後に創業400周年という節目を迎える松坂屋。大丸との持ち株会社設立による経営統合交渉は、老舗の看板を死守し、縮小均衡からも抜け出せるラストチャンスかもしれない。 昨年会長に就任した岡田邦彦氏は松坂屋の歴代トップの中では異端児だ。企画・管理畑一筋で、社長の登竜門とされる名古屋本店の店長経験はない。消費不況真っただ中の99年、構造改革という使命を背負って社長に就任。ロスやパリの海外店舗、山形松坂屋、四日市店、大阪店など不採算店を矢継ぎ早に閉鎖し、希望退職者を募った。リストラは一段落したものの、利益の8割以上を稼ぎ出している名古屋本店に「おんぶに抱っこ」(松坂屋関係者)の収益構造の改革は道半ばだ。その名古屋本店も、若いOLを中心にジェイアール名古屋タカシマヤや三越名古屋店に顧客をじわじわと奪われている。また、トヨタ自動車などが建設した超高層ビル「 ………
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