「たすき掛け」が微妙なNTT次期社長人事

2007年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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事務系と技術系の「たすき掛け」で有名なNTT社長人事が、にわかに話題になっている。02年就任の和田紀夫社長(66歳、京大経)が来年6月に技術系に譲ると思われていたが、急遽この6月に三浦惺(さとし)副社長(67年入社、東大法 62歳)を軸に事務系役員を昇格させる動きが起きているのだ。 関連会社首脳は「長年の慣習(たすき掛け)を覆すのは困難なうえ、来年になると一層難しくなる。だったら時期を前倒しして強引に三浦氏に、という思いが和田氏の胸に去来しているのではないか」。和田氏が事務系、とくに労務畑にこだわる理由について、業界内では「政治との距離をとるのに技術屋では難しいから」とみられている。もともと、NTT首脳ポストは政治に口出しされやすい。昨春も2期4年を機に和田氏が後進に道を譲るとの話が持ち上がったが、当時の総務相がNTT解体論者の竹中平蔵氏だったこともあり、「 ………

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