暴落の引き金になったフィナンシャル・タイムズにこぶしを振り上げた孫正義。
2007年4月号 BUSINESS
中国.上海市場の株安から始まって、地球を一周した「世界同時株安」が、2周目に入ろうとした3月1日、東京市場の株価を一段と押し下げた主役はソフトバンク(SB)だった。日経平均はこの日、一時300円を超える下げ幅を記録した。終値で前日165円下げたSB株は、さらに220円下げた。日経平均の下落への影響度は27.2%にもなった。SB株は直前に、携帯電話販売の好調さなどが買われて一時は3000円の大台を超えていたのが、2500円台まで売り込まれた。仕掛人となったのは、フランスのクレディ・アグリコル・グループの証券会社のCLSA・アジア・パシフィック・マーケット(カリヨン証券東京支店)のアナリストリポートと、それをもとにしたフィナンシャル・タイムズ(FT)の報道だった。2月27日に発表されたカリヨン証券のリポートは、題名からして挑戦的だった。「コンフィデンス・マン」(Confidence Man)と ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。