宗教団体の広告が新聞に氾濫するご時勢

2007年4月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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2月24日、大阪の毎日新聞や京都新聞、神戸新聞などの朝刊に掲載された広告が、宗教関係者の注目を集めた。さまざまな仏像の写真が散りばめられた1ページの全面広告で、タイトルは「伊藤真乗の世界」。真如苑の開祖として知られる伊藤氏の生誕100年を記念する展覧会のPRである。伊藤氏は真如苑の創設者であるとともに仏師としても有名だ。その仏像たちを見せる展覧会なのだが、広告の中身は伊藤氏の生涯に焦点を当てており、真剣な表情で仏像を彫っている伊藤氏の姿が大写しになっている。幸福の科学の大川隆法氏や創価学会の池田大作氏に関する著作や映画などの広告はよく出るが、教団とその創設者をこれほどクローズアップしたものは珍しい。昨年11月にもある教団の新聞広告が話題を集めた。開祖庭野日敬氏の生誕100年を迎えた立正佼成会の「100年の想いを、未来へ。」と題する広告で、アフリカへ毛布 ………

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