参院選後まで内閣改造なし

もともと安倍の頭に、その選択肢はなかった。与党内では、すでに秋の人事をにらんだ猟官運動が始まっている。

2007年4月号 POLITICS [開き直る「お坊ちゃま宰相」]

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昨年来の内閣改造騒ぎに、ようやく終止符が打たれた。――官邸も内閣もバラバラだ。安倍晋三首相は2007年度予算が成立したら直ちに体制を一新して出直さないと、今の顔ぶれではとても参院選の勝利などおぼつかない。このままでは短命政権で終わる。――全くもってその通り。でも、それはいつあるんだ。本当にあるのか。安倍はこの惨状を一体どうするつもりなんだ。ここ数カ月間の政治談議と言えば、明けても暮れてもこうした小田原評定の繰り返し。なかには国会開会前の電撃改造説すらあった。それらはどれも具体的な裏付けのある政界情報というより、政治ジャーナリズムが自らの観測に自ら扇動される自家中毒現象に近かったのではないか。敢えてその震源をたどると、学校時代の成績順なら「二流」クラスの安倍官邸からあからさまに邪険な扱いを受けてプライドが傷ついた財務省をはじめとするエリート官僚た ………

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