「下妻関経連」のバックに松下電器

「カネもヒトも支援するから」と、下妻を強引に口説いたのは、松下電器の森下相談役だった。

2007年4月号 BUSINESS

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2月2日に開かれた関西経済連合会正副会長会議。当初、欠席予定だった副会長の下妻博住友金属工業会長(70)が突如、事務局に「出席」の返信を送った。「俺は絶対に引き受けない」と拒み続けてきた下妻だが、会長ポストを受諾したというこのメッセージにより事態は急転した。関経連の地盤沈下を晒した会長人事の混迷は2004年8月に端を発する。現会長である秋山喜久(75)のお膝元、関西電力の美浜原子力発電所で死傷事故が発生。日本経済団体連合会の奥田碩会長(当時)から「早く後継者を作って辞めるほうがいい」と引導を渡されながらも、秋山は会長に居座った。その後、秋山は西日本旅客鉄道会長(当時)の南谷昌二郎を後釜に据えようとしたが、05年4月に起きたJR福知山線脱線事故で南谷は脱落。次善の策としてダイキン工業会長の井上礼之の擁立に動いたが、社業専念を理由に、土壇場で固辞されてしま ………

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