天台、浄土の最高位は超長寿レースの覇者

2007年3月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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 最澄の天台宗と法然の浄土宗。日本を代表する二つの伝統仏教教団の最高位、天台座主と浄土門主の交代が先日、相次いで発表された。宗教界はいざしらず、一般の人が退任した2人の年齢を聞くと、仰天することだろう。天台座主渡辺恵進氏は96歳、浄土門主中村康隆氏に至っては、なんと100歳なのである。 天台座主は日本仏教の母山である比叡山延暦寺の住職を兼ね、日本史上で重要な役割を果たしてきた。9世紀の初代義真に始まり、渡辺氏は255世に当たる。その渡辺氏が引退した理由は「高齢のため」。ただ、後継の天台座主に2月1日付でなった半田孝淳氏の年齢はというと、大正生まれの89歳。半田氏は就任式でイラク戦争などに触れつつ「現代仏教のために頑張りたい」と元気に挨拶したという。 最近では、渡辺氏の前任だった梅山円了氏は90歳で座主となっている。そのまた前任で「比叡山宗教サミット」を ………

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