中国金融株「ブル」の息切れ

上海市場の時価総額は7兆元。「工商銀行」頼みの歪みが出て、1月末から調整局面入り。

2007年3月号 BUSINESS

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 中国の深圳が経済特区に指定された1980年、市役所前に「拓荒牛」という彫刻が据えられた。「荒地を開拓する牛」という意味で、改革開放のシンボルだった。91年に深圳証券取引所が開かれると、その前に黒い奔牛像が建った。こちらは「走る牛」という意味で、すでに英語の「ブル」(牛と強気相場を意味する)の縁起かつぎになっている。 ここ数年、中国株式相場はブルに見放されていた。2005年5月に政府が保有株を市場に放出、株の流通は自由になったが、市場で流通株がだぶついて価格が軟調となった。政府は大株主なのに企業経営には口出しできず、自由な市場も創出できないというジレンマに直面し、株安のリスクを承知の上で放出をやめるわけにはいかなかったのである。 幸い、06年に入ってから中国の株価は下げ止まった。政府の統制が弱まると、市場ではむしろ企業への信頼が回復、株価は徐々に底 ………

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