国税庁長官に牧野治郎氏

2007年3月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 次期国税庁長官に牧野治郎財務総合政策研究所長がほぼ内定。牧野氏は73年入省組(東大経済)の生き残りといわれる。財務省内では正規の東大卒がいない「73年組」を飛ばして、74年組が事務次官などの主要ポストを占めるとの観測がもっぱらだったが、牧野氏はしぶとく生き残った。 牧野氏は73年組には少ない主計畑を歩き、主計局次長を経て理財局長に就任。細川興一前事務次官の覚えがめでたく、昨夏の人事では牧野氏の官房長起用説が流れたほどだ。結局、財務研所長に回り、事務次官の目は消えた。 牧野氏は理財局長当時、為替変動に備えてプールしてある特別会計のカネを国債減額のために流用する「荒業」を見せ、細川前次官から激賞された。その推しもあって国税庁長官昇格が内定した。 同じ73年組には金融庁に回った佐藤隆文監督局長(一橋大経済)がおり、その金融庁長官昇格が取り沙汰されてい ………

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