円安が催促した「利上げ」

12、1月の空振りで日銀は「あるある大事典」化したが、海外から「低金利=円安」批判の風が吹く。

2007年3月号 COVER STORY [水脈ウォッチャー]

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 ノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケット(1906~89)の不条理劇に『ゴドーを待ちながら』がある。2人の浮浪者が、会ったこともないゴドーなる人物を待ち続けている。「ゴドーは来ない」。日暮れに通りかかった少年がそう告げる。2人はもう1日待つことにするが、ゴドーはやって来ない。日がなゲームと会話が続く。無理もない、ゴドーなる人物は浮浪者2人の想像のなかにしか存在しないからだ――。 日銀の追加利上げをめぐるドタバタ劇は、さながら『ゴドーを待ちながら』の不条理劇のようである。2006年12月の日銀金融政策決定会合の前に「すわ利上げか」と身構えた市場参加者は、肩透かしを食った。07年1月の決定会合前にも利上げムードが盛り上がったが再び空振り。そして2月20~21日の会合前にはそっぽを向くだろうと思いきや、市場は再びそわそわし始めている。

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