沖縄はブッシュと心中せず

「普天間」の辺野古移設で読みが甘く、焦る安倍政権。したたかな仲井真知事が急がぬ理由。

2007年3月号 GLOBAL [同盟クライシス]

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 悲願の「省」に昇格したばかりの防衛省の初代大臣、久間章生氏の度重なる“食言”は、ほとんど確信犯なのではないか。とりわけ沖縄の在日米軍普天間飛行場の返還・移設問題については、複雑な事情が反映しているとしか思えない。「(普天間飛行場の辺野古崎移設では)埋め立てに県知事のハンコをもらわないとならない。この辺が米国はよく分かっていない。米国は根回しというものが分からない。日本は根回しが大切だ」「(日米政府合意案は地元と)すりあわせをしながら、落としどころを探している。日本は地方分権になっている。米国に『あまり偉そうなことを言ってくれるな。知事と一所懸命話しているから、もうちょっと待ってくれ。日本のことは日本に任せてくれ』と言っている」(1月27日、長崎県諫早市で講演)「(日米合意案は)修正しない場合もする場合もある。政府案を閣議決定したが、沖縄の ………

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