2007年3月号 DEEP [ディープ・インサイド]
米国では心臓病との関連が指摘されるトランス脂肪酸(TFA)の使用を禁ずる動きが広がっている。TFAはマーガリン、調理油に含まれ、食品の賞味期限を延ばし、舌触りをよくする効果から、加工食品、ファストフードに広く使われてきた。 ニューヨーク市では昨年末、08年までに市内の全レストランにTFAの使用禁止を義務付ける法律を制定。市の健康問題委員会はまず、07年7月までに1食あたりTFA量を0.5g未満、08年7月までにデザート、サラダドレッシングなどすべてにこの義務を広げることを可決。ファストフードのフライドポテトやフライドチキンは1食あたり5~10gのTFAが含まれており、全面禁止と同じことになる。 全米レストラン協会ではニューヨーク市の決定を非難、法律施行差し止めを求める提訴も辞さない構えだが、シカゴ市でもTFA規制を検討中で、消費者団体からの支援を追い風に、全米に広がる勢 ………
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