2007年3月号 DEEP [ディープ・インサイド]
NHKの橋本元一会長が受信料徴収に住民基本台帳ネットワークを活用する案を打ち出した。菅義偉総務相が支払いの義務化に合わせて、受信料を2割程度下げるように求めるなど、政府・与党から値下げや徴収経費削減の圧力が強まっている。NHKは契約者の転居先を把握しやすくして、収納率向上を図りたいが、総務省や民放などからは「根拠が不明」「経営改革で視聴者の信頼を回復するのが先だ」と冷めた声が聞かれる。 橋本会長は2月1日の会見で、受信料徴収に関し「外部情報の活用を(政府に)求めていく」と発言。住基ネットのほか、視聴者がテレビを購入した際に家電量販店などがNHKに通知する制度の導入も提案したが、住基ネットは個人情報の漏えいやプライバシー侵害が懸念されているだけに、菅総務相はNHKに「もっと内部的な努力を」とクギを刺した。また、NHKは自治体が転居などで住民票を抹消した後 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。