李登輝“独立断念”の真相

2007年3月号 連載 [「軍略」探照灯 第11回]

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 台湾の李登輝前総統が「私は台湾独立を主張したことはない」と主張し「台湾独立の追求はアメリカ、大陸(中国)との多くの問題を引き起こす危険がある」「台湾は大胆に開放を進め中国資本、中国観光客が台湾に来るようにすべきだ」「私は孔子が列国を周遊した道をたどってみたい」などと語ったことは台湾の政界、言論界に衝撃を与えている。台湾独立の「教父」とされていた李登輝氏(84)が「独立反対」を唱え、大陸との交流拡大を勧めたことは、「中台の紛争、米軍の台湾支援」を前提に論じられることの多かった日本の防衛論議を、根底から揺さぶることになりそうだ。 李登輝氏は1月29日、台湾の有力週刊誌「壱週刊」記者の4時間にわたるインタビューに応じて、台湾独立問題、台湾海峡の両岸関係を語り、これが31日発売の同誌に掲載された。また同日TVBSのインタビューでも同趣旨のことを語っている ………

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