東京在住の下妻氏が関経連会長を受けた理由

2007年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 関西経済連合会の次期会長に下妻博住友金属工業会長が決まった。秋山喜久会長(関西電力相談役)の後釜に浮上していた井上礼之ダイキン工業会長ら有力候補が次々に辞退。迷走人事に終止符を打ったのは、東京在住のためリストから外されていた下妻氏だった。関西財界筋からは「すでに東京の会社になった住金からの会長起用で、関西の地盤沈下をいよいよ白日の下にさらす結末」との嘆きが聞こえてくる。「関西における住友のプレゼンスを考え、清水の舞台から飛び降りた」。下妻氏は記者会見で、関経連会長を引き受けた心境をこう語り、住金が過去に日向方斉、新宮康男という会長を輩出した関西財界の「御三家」に数えられることをにじませた。住金は2000年代初頭の業績悪化を機に本社機能を東京に移転。「関西離れ」を決断したのは、社長時代の下妻氏本人だった。このため、下妻氏は「副会長は引き受け ………

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