「競馬ファンド」の税務処理にグレーゾーン。実は社台グループやラフィアンが標的か。
2007年3月号 DEEP
確定申告のシーズンを迎えて、俗に一口馬主と呼ばれる人々の周囲が波立っている。一口馬主は、正式には「クラブ法人の出資者」。競走馬生産者などを母体とする19のクラブが募集しているのだが、国税庁が昨年来、クラブ各社に従来の税務会計処理の方法を改めるよう指導。出資者も負担増となる可能性が高い。 クラブ法人の持ち馬には、一昨年の有馬記念でディープインパクトに土をつけたハーツクライ(社台レースホース所有、現種牡馬)を始め、競馬界の看板馬も多く、8千頭近い中央競馬所属馬の約16%を占める。だが、こうした馬たちの所有関係のスキームは複雑極まりない。 クラブ各社は1頭の馬を40~500口に分割して一般に出資を募っている。中には募集価格2億円(40口×500万円)の高馬もいる。素人目には「出資者=馬主」と映るが、そうではない。登録上の馬主はクラブ法人各社。しかも、各社は出 ………
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