無名の靴小売チェーンの創業者が突如、大株主に浮上。キャスティングボートを握ったから、さあ大変!
2007年3月号 BUSINESS
「裏で村上(世彰・村上ファンド前代表)やその残党が糸を引いているのかもしれない。三木(正浩ABCマート会長)の狙いを見定めないと、うちも楽天も動けなくなった……」 靴小売り全国チェーンを展開するABCマートの三木氏(51)の個人資産管理会社「イーエム・プランニング」がTBS株を発行済み株式総数の8.92%まで買い増したことがわかった1月中旬、TBS関係者は三木氏を「村上ファンドの亡霊」になぞらえて表情を険しくした。「実は昨秋以降、TBSは水面下で、楽天の保有株(発行済み株式総数の19%超)を自社株TOB(株式公開買い付け)で買い取る構想を温めていた」(TBS関係者)。当時の株価は2600円前後で、多少のプレミアムを付けても1千億円程度で買い取れた。1株当たり3100円の平均価格でTBS株を取得した楽天には100億円を超す売却損が出るが、「それも譲渡損に伴う節税効果を考えれば大した損失 ………
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