2007年3月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
中国が宇宙衛星破壊実験に成功したこともあって、米国と台湾が再び軍事協力関係の強化に動きだした。 台湾国防部筋はこのほど、米国製の長距離レーダーシステム「ペーブポーズ」を台湾・新竹市の軍事基地に設置する意向で、その建設に着手したことを明らかにした。台湾への供与は初めて。中国の奥地、新疆ウイグル自治区での人民解放軍の演習状況まで把握できるという。 また、常に仰角を15度にすることで、宇宙からの電波信号や衛星情報の収集が可能になる。これは米国の衛星情報も収集されることを意味するため、米国が台湾に供与を渋ってきたいきさつがある。しかし中国の“衛星キラー”実験で解禁に踏み切らざるをえなくなったようだ。 台湾軍は今年8月に巡航弾道ミサイル実験を計画している。弾道距離2千キロで、北京まで十分に到達する能力を持ったミサイルだが、この実験にも米国の協力が見込 ………
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