35年ぶりに首位から転落。後継者問題やダイハツの攻勢など課題は山積する。
2007年3月号 BUSINESS
軽自動車の王者、スズキの経営が曲がり角に差しかかっている。円安効果や軽自動車ブームに乗り足元の業績は絶好調だが、実は34年間守ってきた軽のシェアトップの座を2 007年は宿敵ダイハツ工業に奪われるのは必至の情勢なのだ。 さらに、得意の小型車では世界的な競争が一段と激化している。ブランドイメージや商品力を左右する環境対応技術の開発で自前の「有効打」を持たず、いずれ自動車業界再編の波に再び呑み込まれるとの見方もある。1978年から経営トップとして独裁体制を敷くカリスマ、鈴木修会長(77)の後継者問題もある。「小さな巨人」スズキの悩みは大きい。
07年1月25日の記者会見で、鈴木会長は後継者問題を質問され、答えをはぐらかした。「30日に喜寿を迎えますが、自分は7掛けですから、まだ55、56歳。昔の定年そこそこということです。命ある限り続けていきたいと思っておりま ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。