中部経済圏の勢いは、名大と豊田家に繋がる2大人脈抜きでは語れない。
2007年3月号 BUSINESS
JR名古屋駅前には再開発で高層ビルが建ち、周辺のレストランも活況を呈している。新幹線では名古屋での乗り降りの乗客の多さが目立つ。トヨタ自動車を中心とした製造業の活況がその原動力なのは周知の事実だ。 それを水面下で支えている、と言われるのが中部財界での人と人のつながり。なかでも名古屋大学と豊田家の人脈が、様々な点でクロスしながら、新たなビジネスを生み出すパワーとなっている。 財界で名大人脈が注目され始めたのは2000年だった。東海銀行、三和銀行、あさひ銀行の経営統合が決まった際、東海銀の西垣覚会長(当時)、三和銀の室町鐘緒頭取(同)、あさひ銀の伊藤龍郎頭取(同)がいずれも名大卒だったため、「名大人脈による統合」と言われた。しかし、あさひ銀がこの統合計画から離脱し、残る2行が合併して誕生したUFJ銀行も、金融庁の検査忌避事件などが引き金となって事実 ………
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