消えない「早期改造論」菅総務相の抜擢が焦点

閣内で唯一株を上げた菅義偉。「A級戦犯」の塩崎官房長官の後釜に推す声も。

2007年3月号 POLITICS

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 閣僚の不祥事・失言・力量不足が相次いで露呈し、与党内の早期改造待望論は容易に止みそうにない。官邸は打ち消しに躍起だ。「安倍支持に出遅れた冷や飯組がポスト目当てで騒いでいるだけ」「閣僚人事は大きなエネルギーを要する。支持率が下り坂の時に改造すると、ますます失速するのが政界の定石」「2007年度予算案成立前の改造はあり得ない。予算成立前後は統一地方選の真っ最中。成立後は温家宝中国首相来日や首相初訪米など重要な外交が立て込んで、すぐに参院選。日程的に到底不可能だ」等々。 それでも「首相の取り巻きが悪すぎる。内閣の顔ぶれを一新してイメージ・チェンジしないと、とても参院選を戦えない」という指摘には、誰もがうなずかざるを得ない。 衆目一致して「A級戦犯」と目されているのは塩崎恭久官房長官だ。問題行動は起こしていなくても、「行政の元締め、与党との調整、 ………

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