逆張り「イラク増派」の謎

ベーカー「対話」提案はなぜ覆されたか。リトビネンコ変死も絡むネオコンの巻き返し。

2007年2月号 GLOBAL [ブッシュの賭け]

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 あれっ、と誰でも肩透かしを食った気になる。ジョージ・ブッシュ米大統領が1月10日のテレビ演説で発表した「新イラク政策」である。 最大5個旅団2万1千人の米兵を首都バグダッドとアンバル地方に一時増派するほか、イラク復興のため新たに11億6400万ドル(約1385億円)の緊急経済支援を行い、イラクでのイラン、シリアの影響力拡大を阻止、11月までにイラク治安部隊へ治安権限を移譲するという。これは「撤退準備」というより「打って出る」策だ。 昨年11月の中間選挙で敗北したブッシュ政権は、上下両院で多数派となった民主党や共和党穏健派の意見に耳を傾ける必要に迫られ、早期撤退を含めて「あらゆるオプションを検討する」としていた。それを受けてジェームズ・ベーカー元国務長官と民主党のリー・ハミルトン元下院議員を共同議長とする超党派の「イラク研究グループ」(ISG)が12月6日に提言 ………

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