ウクライナ・ロシアの修復NATO加盟のジレンマ 

2007年2月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 厳冬期にガス供給停止をちらつかすロシアの圧力に屈する形で、05~06年初のウクライナに続き、昨年末にはベラルーシもガスの値上げをのまされたが、石油パイプラインの送油停止で欧州まで巻き込む形でもめている。そのなかで12月22日、ロシアのプーチン大統領は約2年ぶりにウクライナを訪問、ユーシェンコ大統領と会談を行い、関係修復を内外に印象づけたが、急所を握られたウクライナは親米路線の修正を迫られている。 プーチン大統領は「両国の経済関係には多くの問題があるが、技術や市場の問題であって政治的ではない。今後両国は協力してエンジニアリング・航空・輸送・エネルギーなどで建設的な問題解決を図る」と経済協力に意欲をみせた。これに対しユーシェンコ大統領は「会談は建設的だった」としたものの、会談に先立ち「ガス価格設定が不透明」「クリミア半島のロシア黒海艦隊駐屯は契約 ………

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