日経が「日経BP救済策」

2007年2月号 連載 [メディアの急所]

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 日本経済新聞社が元日付で出版部門を分社し「日本経済新聞出版社」を設立した。あまり芸のない社名だが、まず本体から出版局を切り出し、2年後をメドに子会社の日経BP社、日経ホーム出版社と統合する。最大の狙いはBP救済だ。BPは経営と技術の「BtoB」専業出版社で、経営分野は「日経ベンチャー」が06年上期ABC部数で7万500部と7年前の99年上期(以下、いずれも7年前との比較)より12.2%落ちたものの、旗艦誌の「日経ビジネス」が逆に33万2600部と4.7%増えたため、まずは安泰だ。 しかし、技術系は凋落著しい。かつて「ビジネス」と並ぶ主力誌だった「日経パソコン」は25万2300部で13.9%ダウン。「日経コンピュータ」も4万8700部で24.9%減、「日経エレクトロニクス」は3万9100部で10.2%減、「日経アーキテクチュア」は4万5500部で15.2%減、「日経エンタテインメント!」に至っては8万7700部で3 ………

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