いまこそ「鷹山」を正視すべき

2007年2月号 連載 [硯の海 当世「言の葉」考 第10回]

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 私の故郷は山形県西置賜郡白鷹町という古典桜で有名なところである。町の名前は標高994メートルの白鷹山からとっている。昭和の町村大合併の前に、白鷹村という小さな村があったが、もっとも大きく、唯一の町であった「荒砥」を押しのけて白鷹町となった。その昔は上杉藩の国境(くにざかい)だったところである。 上杉藩としては領地の鬼門になるところにあるのが白鷹山で、そのためか、「白鷹虚空蔵尊」が祀られ、江戸時代から養蚕の神として信仰されてきた。この山に安永4(1775)年、上杉鷹山が参詣したと記録が残っている。「鷹山」という号は、この山にちなんで、隠居後につけた号で、それも35歳の若さで隠居し、52歳のときからこの号を名乗っている。 鷹山は明治から戦前にかけて国定修身教科書で明治天皇、二宮金次郎についで3番目に登場回数の多い人物である。戦前までの国粋主義的な教育 ………

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