2007年2月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
日本の新聞から急速に消えつつあるものは何か? その答えは宗教報道である。朝日の東京版は数年前に「こころ」欄をなくし、一時は熱心に宗教界の動きをウオッチしていた産経も最近はめっきり報道量が減った。かつて「宗教を現代に問う」などのシリーズで気を吐いた毎日や読売も同様。宗教専門の記者など、ほとんど存在しないのが日本のジャーナリズム界の現状だ。一方、全く異なるのが米国。一般紙にも宗教の専門ライターが数多く存在する。 そんな米国の宗教記者が情報交換のために設けている組織がある。1949年設立の宗教記者協会だ。会員は500人程度。資格は、教団紙ではなく、一般メディアに記事を書く宗教ライターであること。毎年、会員が選ぶ宗教10大ニュースを発表している。世俗メディアの記者たちだから、宗教と社会の接点を見据えていて興味深い。 06年の1位は、デンマークの新聞ユラン ………
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