2007年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
菅義偉総務相が情報通信・放送の両分野で政策への助言や企画立案を手掛ける大臣直轄のタスクフォースを発足させた。メンバーには前総務相の竹中平蔵氏と関係の深い人物がずらりと顔を揃え、総務省や関係業界では「竹中改革路線の継続をアピールするのが狙いだ」と警戒を強めている。 メンバー5人の中で特に注目されているのが、竹中氏が昨年設置した「通信・放送の在り方に関する懇談会」の座長を務めた松原聡東洋大教授と、竹中氏の最側近の一人で大臣秘書官だった岸博幸氏。両氏は通信・放送懇談会で報告書作りに加わり、NTTの資本分離やNHKのチャンネル削減などを提唱。竹中氏は報告書を基に与党と協議し、2010年にNTTの組織形態を見直すことなどで合意、通信・放送分野の改革に一定の道筋をつけた。懇談会の存在は総務省や通信・放送業界に大きな衝撃をもたらしただけに、関係者はタスクフォース ………
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