アステラスが大リストラたすき掛け人事を打破

2007年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 アステラス製薬が、2010年度までに実施するとしていた大リストラを、今年から前倒し実施する方針を固めた。すでに部長職以上に「今後も残ってほしい人材の選別」(同社関係者)をさせており、対象外となった社員には破格の退職金をぶら下げて早期退社を促すようだ。例えば55歳以上なら月給ベースで80カ月分という支給額が取り沙汰されている。同社は昨年10月に中期経営計画を発表。それによると現在の約1万4600人の従業員を10年度までに1100人削減するという。これには海外の工場閉鎖や売却などによる人員削減も入っているが、課題は国内のリストラにある。 山之内製薬と藤沢薬品が合併してスタートした05年4月から2年近く経つが、国内営業組織は旧2社の販売部隊に分かれ、それぞれ出身母体の製品をメインに売る体制から抜け出せない。さらに、山之内と藤沢出身者が部長、副部長のポストを分け合うた ………

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