政権スキャンダルは止むどころか火砕流のごとし。「この内閣は到底、長くはもつまい」との見方も。
2007年2月号 POLITICS [スキャンダル噴出]
年が改まっても、安倍政権のスキャンダル・ラッシュは止むどころか拡大の一途を辿っている。昨年末の本間正明・前政府税制調査会長や佐田玄一郎・前行革担当相の辞任に続き、今度は松岡利勝・農水相、伊吹文明・文科相、中川昭一・自民党政調会長も相次いで政治とカネをめぐる疑惑が報じられた。他の主要閣僚にも疑惑の火種はくすぶる。4カ月前、新政権の顔ぶれを見た途端、報道各社の事件記者たちは「まるでスキャンダルの宝庫だ」と驚いたものだが、仕込んできた取材成果が今、続々と表れている。「この内閣は到底、長くはもつまい」という見方が急速に広がり、もはや安倍晋三首相に対する期待はほとんど耳にすることがない有り様。直ちに首相交代もあり得るという情勢ではないにせよ、永田町には参院選後の「ポスト安倍」をにらんだ政局の前兆が、すでに小出しに噴き出している。
そもそも本間 ………
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