中国で「暴動」頻発の地鳴り

鄧小平の故郷の四川省や江西省で、病院や大学が襲われた。社会矛盾の鬱積で「一党支配」は一触即発。

2007年2月号 GLOBAL [チャイナ・リスク]

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 2006年11月13日付のニューヨーク・タイムズ紙は、同月10日に四川省広安市で起きた民衆と警察の衝突事件を大々的に報道した。突発的に発生したこの事件は、そもそも農薬を誤って飲んだ幼児に対し、市の病院が血も涙もない応接をして、結果的に幼い命を助けられなかったことに起因している。 広安市に住む3歳の幼児が、劇薬である農薬を飲みこんだのは11月7日のこと。すぐに広安市第二人民病院にかつぎ込まれたが、病院側は「先に治療代を払ってもらわないと、治療はいたしかねます」と冷ややかだった。治療に必要な代金は82元(約1500円)。動転していた家族は手元に現金がない。かわいい孫を助けたい一心で祖父が飛んで帰り、何とかかき集めて病院に戻ったが、時すでに遅し。幼児は息絶えていた。 このニュースが報道されると、同情した広安市の住民約2千人が同病院正門に集まり、あまりにも無慈悲 ………

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