買収額は国内で過去最高。米RJRナビスコに続く「ドジョウ」はいるのか。
2007年2月号 BUSINESS
日本たばこ産業(JT)がイギリスのたばこ大手ギャラハー・グループを約2兆2500億円もの巨額を投じ買収することで、ギャラハーの取締役会と合意した。買収の実現には現地の独禁法当局や裁判所、株主総会での承認が必要なほか、今後、たばこ世界2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)などが対抗案を出し、買収合戦に発展する可能性もある。 それでもJTが2兆円を超える巨額買収を決断した背景には、199 9年当時、国内のM&A(企業の合併・買収)では最大額となる約9600億円で買収した米RJRナビスコの米国以外のたばこ事業での成功体験がある。買収から7年が経過し、JTの海外たばこ事業は成長の牽引役にまで成長したからだ。 市場の縮小や訴訟リスクの印象の強いたばこ事業だが、実際には収益性が高くて新規参入も難しい「おいしい」ビジネスなのだ。投資額は2倍強に膨らんだものの、JTはギャ ………
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