韓国「386素人世代」に逆襲する50代プロ世代

「ポスト盧武鉉」へ動き出した世代対決。左派政権の失敗に、IMF受難世代が息を吹き返す。

2007年2月号 GLOBAL

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 日本では団塊の世代が定年退職を迎える「2007年問題」の年が始まった。韓国は「ポスト盧武鉉」を決める大統領選挙の年である。  注目されるのは、金大中政権以来10年続いた左派政権から野党の保守政権への「政権奪回」がなるかだ。もうひとつ。IMF危機(1997年)で 韓国社会の中枢部から追われた「50歳代の逆襲」も重要な見どころである。日本ではあまり知られていないが、韓国では「世代間の葛藤」が意外なほど深刻だ。 「386世代」――盧武鉉大統領(46年生まれ)の登場とともに、日本でも有名になった流行語だ。  韓国の若手政治家および世代のことを言う。「90年代に30代で、80年代に大学生として学生運動に参加した60年代生まれ」のこと。分かりやすく言えば、光州事件(80年)を多感な青春時代に経験した世代である。現在は40代の働き手ということになる。  盧武鉉大統領の勝手連的ファンクラ ………

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