死せるダレス、「4島」で日ロを踊らす

2007年2月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第10回]

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「冷たい戦争からポスト冷戦へ――。学者がふたつの時代を生きのびるには、チャップリンほどの天分が要る」 わが近著『ライオンと蜘蛛の巣』(幻冬舎)で紹介したブライアン・ヘア教授の言葉である。国際政治学者にしてカトリック神父でもあるこの人は、冷戦の終焉に際してハーバード・ヤードで繰り広げられた知的格闘技のすさまじさを目の当たりにしたのだろう。冷たい戦争の終焉によって頼るべきイデオロギーを持てなくなった時代に、新たな理念を示すことがいかに難しいかを身をもって体験し、こう喝破した。国際政治に立ち向かう者は、熾烈な競争を生き抜かなければならない銀幕のスターのようなものだ――と。「サイレントの時代は去り、トーキーの時代が幕を開けてみると、一世を風靡したスターたちはあらかた姿を消していた。生き残ったのはほんのひと握りだった」 それは氷河期からポスト氷河期を ………

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