2007年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
三菱自動車製の大型トラックのタイヤ脱落で02年1月に発生した横浜市の母子死傷事故。道路運送車両法違反の罪に問われた三菱ふそうトラック・バス(三菱自動車から分社)に対して横浜簡裁は12月13日、無罪を言い渡した。 被告の三菱側は主張どおりの全面勝利にほっと胸を撫で下ろしているのかと思いきや、案外そうでもないようだ。 予想外の無罪判決に政府内では冬柴鉄三国土交通相が強い不満の意を示し、検察側は東京高裁へ控訴。こうなると今後、公判が開かれるたびに一連のリコール隠しに絡む報道がテレビや新聞紙面を賑わし、三菱ブランドはイメージ低下の泥沼からいつまでたっても抜け出せなくなる。 横浜簡裁で有罪判決を受けていれば「この件でのバッシングはあと1回で済んだ」(三菱グループ関係者)。しかも、検察側の求刑は罰金20万円。この三菱関係者は「極めて不謹慎な言い方だが」と前 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。