2007年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本の高炉大手が統合に向けて動き出した。高炉大手は現在、新日本製鉄と住友金属工業、神戸製鋼所を中心とする新日鉄陣営と、旧日本鋼管と旧川崎製鉄が合併したJFE陣営の2大勢力が拮抗しているが、ミタル・スチールという巨大高炉メーカーが出現する中で「国内でケンカしている場合ではない」(新日鉄幹部)と「全日本製鉄」を模索する動きが出始めた。 ミタルの粗鋼生産量は年間1億1千万トンと日本全体に匹敵する規模だ。これに対して新日鉄陣営は連結対象で4千万トン強、資本提携先の住金、神鋼を含めても5500万トン程度にすぎない。JFE陣営にしても4千万トン弱と小さく、買収に次ぐ買収で規模拡大を続けるミタルの次の標的はアジアと言われる中で、被買収リスクは大きい。このため、「小異を捨てて、オールジャパンを結成し、規模、資本力でミタルに対抗しよう」という機運が業界に高まりつつあ ………
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