通販大手「ニッセン」の呆れたガバナンス

ワンマン社長の下で耳を疑う醜聞が続出。新日本監査法人はキッチリ調べて引導を渡せ。

2007年2月号 BUSINESS

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 通販大手のニッセン(東証・大証1部上場)が、片山利雄社長のワンマン体制の下で迷走している。問題含みの人物を高額報酬で雇い入れたり、コンプライアンスに抵触しかねない情報開示を繰り返したり。既に2人の社外取締役を含め、何人もの幹部が愛想を尽かして会社を去った。 ニッセンはこれまで、会社と利害関係のない社外取締役や社外監査役を複数置くなど、株主重視を標榜してきた。ニッセン株は企業年金連合会のコーポレート・ガバナンス(企業統治)ファンドに組み込まれ、経済誌のベストボードランキングでも上位に入った。だが、内実を知れば、企業統治の全くなっていない会社であることがわかる。

みずほCB巻き込む不祥事

 ニッセンは昨年6月、物流子会社だったニッセン・ロジスティクス・サービスの50.5%の株式を、豊田自動織機に売却している。「自前主義から脱却し、トヨタのノウハウを取り入れる」という発想 ………

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