パナホームの買収を争う積水ハウスと大和ハウス。だが、意外や本命はトヨタか。
2007年2月号 BUSINESS
企業の合併・買収(M&A)案件をまとめることができれば、莫大な仲介手数料が転がり込んでくる。それを目当てに、今日もどこかで蠢いている投資銀行のM&A部門が、密かに目をつけているのが住宅業界だ。人口減少や少子高齢化の進展で年間約100万戸の国内住宅着工戸数は確実に減少する。「ハウスメーカーの再編は避けられない」というのが業界関係者の一致した見方だ。 昨年末、思惑先行のM&A関係者が身を乗り出す出来事が相次いだ。その一つがミサワホームホールディングス(HD)の子会社、ミサワホーム九州による粉飾決算だ。 業績が下降気味だったミサワ九州は本来、翌期に売り上げ計上すべき物件を前倒しする決算操作を繰り返した。対象物件数は6年間で726棟。期間中に販売した住宅は4598棟だから、不正会計処理をした物件は約16%にものぼる。 不正処理を見抜かれないように監査法人をだまし ………
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