凋落一途のベスト電器が「ダボハゼ」提携戦略

2007年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 家電量販大手のベスト電器(福岡市)の迷走が続いている。海外拡販、異業種提携、買収と打つ手は派手だが、いずれも決め手を欠くためだ。海外はシンガポール、香港、マレーシア、台湾、インドネシアに続いて11月にベトナムに進出。今後、欧米へも出店し、海外売上高を現在の300億円から07年度中に1千億円台に乗せるという。 異業種提携は、百貨店では新宿高島屋や井筒屋(北九州市)と、スーパーではオリンピック(東京)と提携、店内の家電売り場を引き受ける。コンビニではファミリーマートと提携、九州、中国、四国のベスト店舗内に出店させる方針。同業のさくらやを子会社化し、首都圏での知名度不足を「さくらや」の看板で補う作戦に出る。 手当たり次第という印象だが、業績は低迷が続く。06年8月中間決算の売上高は前年同期比2.8%減の1753億円、最終利益も同22.9%減の9億円とジリ貧だ。ひ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。