2007年1月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
自民党の森喜朗元首相が地元石川選挙区から5選目出馬に意欲を示す沓掛哲男参院議員(町村派=旧森派)を引きずり下ろそうとしている。4月の石川県議補選で初当選した長男の森祐喜氏(42)の擁立を目論んでいるからだ。 沓掛氏は元建設官僚で86年の参院選で初当選。05年秋に発足した第3次小泉改造内閣で、国家公安委員長・防災担当相として初入閣。すでに77歳と高齢だ。このため、自民党石川県連は10月初めの選挙対策本部の会合で新人擁立を決定。総合選対本部長を務める森氏が沓掛氏に再三にわたって「引退勧告」したが降りようとしない。というのも、祐喜氏は先の補選で「元総理の子息」という看板を背負いながら苦戦した経緯がある。背景には、県政界で長年続いた森氏と故奥田敬和元運輸相の対立が尾を引き、いまだに森氏に対する根強い反感がある。このため、地元の自民党県連が祐喜氏擁立ですん ………
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