「木村銀行」買収に韓国から食指

4年前に破綻した関西興銀の「亡霊」が帰ってきた。日韓密約に日本振興銀行をご指名。

2007年1月号 BUSINESS

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「日本の金融当局が政策を方向転換させたことが最大の原因だ。今回の措置はまったく理解できない。日本の金融当局は大きな過ちを犯した」 韓国の駐日大使館幹部がこう厳しく日本の金融当局を批判したのは、2002年2月のことであった。 当時の韓国金融当局は、00年12月16日に破綻認定された日本のある金融機関に熱い視線を送っていた。その金融機関の名前は、在日韓国人系の信用組合で最大の関西興銀である。在日社会に深刻な影響を与えるとして、韓国政府は受け皿づくりに乗り出した。ところが、現在の金融庁の前身である金融再生委員会がいったん与えたゴーサインを覆し、韓国政府と在日本大韓民国民団(民団)による救済スキームは水泡に帰した。 あれから4年。韓国政府の達し得なかった願いが、形を変えて成就するかもしれぬ状況が訪れた。いわばリターンマッチだが、今はなき関西興銀が韓国に設立 ………

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