日本「核武装」に英国が示す先例

平壌の核というダモクレスの剣。45年前に「核兵力自立」を勝ち取った国を学ぶべきか。

2007年1月号 POLITICS

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 北朝鮮が10月9日に核実験を実施したことで、北東アジアの戦略環境は根底から変わった。北朝鮮政府の動機はいまだに謎に包まれているが、恐らく三つの要素が組み合わされたものだろう。 第一に、敵対する米国が北朝鮮に先制攻撃を仕掛けないよう合理的な抑止力を持つこと。第二に、国際交渉の場、とりわけ経済制裁の緩和を求める場で北朝鮮の交渉力を高めるための計算されたハイリスクの賭け。そして第三は、おそらく金正日総書記が政治基盤を自国内、特に軍で強化させようという試みである。 北朝鮮政府の正確な動機が何にせよ、また6カ国協議再開でどれほど進展の兆しが見えようとも、北朝鮮が核という魔物を再び瓶に封じこめ、通常兵器態勢に復帰する可能性は極めて低いと言わざるをえない。 完全に実用可能となった核兵器の開発断念に応じた核保有国は、現時点では南アフリカしかない。非核化の ………

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