韓国外換銀行売却が破談ローンスターは仇討ちも

2007年1月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 米系私募ファンド、ローンスターは11月23日、保有する韓国外換銀行株の50%強を韓国最大手の国民銀行に売却する契約を破棄したことを明らかにした。ローンスターのジョン・グレイケン会長が「ローンスターの外換銀への出資と外換銀のカード子会社救済をめぐって韓国検察の捜査が続いているため、もはや国民銀行への売却を進められないという結論に達した。捜査が完全に終わった時点で再び今後について検討する」との声明文を発表した。 ローンスターは03年に外換銀行株の50・53%を1兆4千億円の格安価格で買収、06年にその4倍以上の価格で国民銀行に売却する契約を結んだ。ところが、韓国内で「儲けすぎ」批判が出て、検察がローンスター経営陣の逮捕状を請求、米国人2人の身柄引き渡しを米国に求める事態に発展した。 「全過程に不正があった」という検察の結論は明らかに盧武鉉政権の反米ポピュリ ………

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